防風通聖散は肝臓に負担あり?注意したい副作用の事

防風通聖散は肥満症や便秘症に効果・効能が認められている漢方薬(第2類医薬品)です。

サプリメントなどとは異なり、しっかりとした効果・効能が認められていることから、信頼性も高いと言えます。

18種類の生薬が配合されており、それぞれが組み合わさって効果を発揮します。
発汗作用・便通作用・清熱作用・利尿作用の4つの作用で身体の熱を排出、老廃物を排出し、代謝を良くしていきます。

ダイエットや便秘解消を目的とする方に人気が高く、満量処方の防風通聖散も販売されています。

漢方薬ということで副作用はないと考えている方も多いと思うのですが、実は漢方薬にも副作用は存在しています。
ここでは、防風通聖散の副作用について触れていきたいと思います。

漢方薬にも副作用があるって本当なの?!

防風通聖散をはじめ、”漢方薬には副作用がない”という考えの方もおられると思います。
ですが、これは大きな間違いだということをご存知ですか?

漢方薬も医薬品なので、副作用は少なからず存在しています。

他の医薬品と比べると副作用の危険が少ないというだけで、防風通聖散をはじめとする漢方薬にも副作用があるのです。

 

どんな副作用があるの?

防風通聖散の副作用としては、以下のようなものがあります。
これは、防風通聖散を販売しているどのメーカーでも共通して言えることです。

皮膚の副作用 皮膚に関する副作用としては、発疹・かゆみ・発赤などがあります。

 

消化器の副作用 消化器に関する副作用としては、吐き気や食欲不振、胃の不快感、嘔吐、下痢、腹痛などがあります。
精神神経系の副作用 精神神経系に関する副作用としては、めまいがあります。
その他の副作用 その他の副作用としては、頭痛、むくみ、発汗、動悸などがあります。

 

このように、漢方薬以外の医薬品でよく見られるような副作用もあるのですね。

ただ、防風通聖散の場合には、これだけというわけではないのです。

 

重篤な副作用 ~肝機能障害~

上記のような軽めの副作用は、経験したことがある方もおられるかと思います。
ただ、稀ではありますが、以下のような重篤な副作用が起きる可能性もあると言われています。

 

間質性肺炎

間質性肺炎は、肺胞の壁に炎症が起きる病気を指します。
初期の段階では自覚症状があまりなく、何かしらの症状を感じる頃にはかなり進行している場合があります。

薬やサプリメント、漢方薬などの薬剤性肺炎が原因で起きることがあります。
防風通聖散を飲んで間質性肺炎になる場合には、この薬剤性肺炎が原因ということになります。

・階段を上がったり、多少無理をするだけで息切れがあったり、息苦しくなる
・空咳や発熱が見られる
・これらが急にあらわれ、持続する

 

偽アルドステロン症

偽アルドステロン症は、副腎皮質ステロイドホルモンの一種である、アルドステロンというものが過剰に分泌されてしまう病気を指します。

アルドステロンが過剰に分泌されることで、高血圧や低カリウム血症などを引き起こすことがあります。

この原因になるのは、防風通聖散にも含まれている「甘草(カンゾウ)」です。
漢方薬は長期間服用することが一般的であるため、防風通聖散を長期間服用し続けることで、発症しやすくなる可能性もあります。

初期症状は以下のような、手足のだるさ・こわばりなどですが、これが進行していくことで増強し、最終的には歩く・立つという行動が難しくなり、息苦しさなどを感じるようになります。

糖尿病が悪化したりすることもあるため、注意したいものです。

・手足がだるく、しびれる
・手足がこわばる
・脱力感があり、筋肉痛のような感じがある
・これらが次第に増強していく

 

肝機能障害

肝機能障害は、文字通り肝臓に異常が起きることで、正常に働くことができなくなってしまう病気です。

この肝機能障害には、肝炎や肝硬変、脂肪肝などがあります。
肝臓は、「沈黙の臓器」と呼ばれるほど、何かあった時にも自覚症状が現れにくい臓器なのです。

そのため、初期症状がほぼなく、進行していくに連れて以下のような症状が見られるようになります。
気づいた時にはかなり進行している状態であることも珍しくないため、少しでも違和感がある場合には検査を受けるようにすることをオススメします。

・発熱や倦怠感がある
・かゆみ
・黄疸(白目が黄色くなるなど)
・褐色尿
・これらの症状が見られる

 

このように、稀とは言え重篤な副作用も考えられるのです。
この中で今回注目するのが、”肝機能障害”です。

 

要注意!肝機能障害について

重篤な副作用のうち、肝機能障害についてご説明していきたいと思います。

防風通聖散自体に肝機能障害を引き起こす副作用があるため、どのような体質の方でも用量・用法を守って正しく服用することが大切になります。

肝臓に疾患がある方の場合、特に注意しなくてはなりません。

以前、長期的に(10ヶ月以上)防風通聖散を服用し続けた方の中には、肝障害が見られ、それが劇症化するということがありました。

肝臓に疾患がある場合、その他の治療薬と併用することで、劇症肝炎急性型を引き起こす危険性もあるのです

また、防風通聖散の18種類の生薬に含まれる「オウゴン」が大きな原因となっている症例もあります。

 

オウゴンと肝機能障害の関係

黄今(オウゴン)による肝機能障害は、肝細胞障害と胆管細胞障害の混合型が多くあります。
先程述べましたように、劇症肝炎急性型を引き起こす危険性がありますが、稀です。

服用開始すぐの時点では何もなくても、数ヶ月飲み続けた時点で肝機能の副作用が出る場合もあれば、数日で副作用が出る場合もあります。

オウゴンは他で代用が可能であるため、オウゴンを配合したい場合には別のもので調剤されることもあります。
ただ、防風通聖散は、どのメーカーであってもオウゴンが含まれています

薬剤誘発性リンパ球刺激試験

薬剤性肝障害かどうかを調べることができる「薬剤誘発性リンパ球刺激試験」というものがあります
特定の薬剤が、肝障害などに関与していないかどうかを調べるものです。

陰性なら安心できそうですが、発症してからすぐの場合には陰性になりやすいため、もし陰性であっても安心してしまうと危険な場合があります。

 

どうすれば防げるの?

副作用発現頻度が明確に分かる調査が行われていない防風通聖散が多く、発現頻度は不明となっています。

副作用を避けるためには、用量・用法を守り、自分の体質に合っているのかどうかを見極めたり、医師に相談してみる必要があります

長期服用を避け、1~2ヶ月飲み続けても効果を実感出来ない場合には、服用を中止して薬剤師や医師に相談してみてくださいね。

特に、以下のような方の場合には、必ず医師に相談してから服用するように注意してください。

・下痢、軟便のある方
・胃腸の虚弱な方
・食欲不振、悪心、嘔吐がある方
・病後の衰弱期、著しく体力の衰えている方
・発汗が多いという方
・狭心症、心筋梗塞等の循環器系の障害のある方、又はその既往歴のある方
・重症高血圧症の方
・高度の腎障害のある方
・排尿障害のある方
・甲状腺機能亢進症の方

 

これらの疾患や症状が悪化してしまう可能性もあります。

経過を観察し、もし便秘や肥満などの症状の改善が見られない場合には、継続して服用することを避けてください

実際に私の体験では、防風通聖散の中で効果が強いものは下痢が続くような事もありました。

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その他気になる副作用についてまとめてみました。
胃腸の弱い方や副作用が気になる人は一度目を通しておいてください。

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